日陰者として
ニート仲間が就職したというのを昨日、電話で聞かされる。
非常に気分を害した。
しかも2ヶ月も前の話だという。
てめぇふざくんな!
いつの間にコソコソと動きやがって、
とんだ裏切り者だ。
甚だ、人間不信に陥るところだ。
電話対応でミスした話、そんなもん知らん。
不貞腐れ、射精遊戯に奔っていたら。
北町貫多と日下部の短い関係が頭に浮かんだ。
クズ人間過ぎるとこ共感します。
人を殴ったりや、男尊女卑でもないけど。
いや勿論作者の人柄自体、篦棒に誇張はしてるだろうけど。
そんな訳で最新文庫「無銭横丁」を読みました。
該作家作品は金銭的問題と、文庫の方が小さいし軽いしの為、絶えず新作の文庫待ちでやらさせてもらってます。
西村賢太を最初に読んだのは5年前の夏。
一目惚れした女(小倉ゆず似)に失恋し、
酒浸りで日雇い人足を中断していた時に、
映画「苦役列車」が公開された。
大好きな山下敦弘監督がまたダメ男を撮ったということで、すぐさま安いレイトショーで観に行った。
それがまたびっくりつまらなかったんですよ。
ほんとに「松ヶ根乱射事件」撮った監督かよ!
前田あっちゃんは可愛かった。
そのゴリライモで1位?の意味がわかったが、
うーんつまらない青春映画。
非常に腹立てて悔しいからパンフレットと原作本を買って帰って、読んでやられた。
お下劣過ぎる文体と小心者のくせに悪態付きまくって。
おえー、主人公の貫多おれやん!
嫉妬心、猜疑心、劣等生。
そして童貞気質丸出し。
あぁ恥ずかしぃ。
しかも恰度、舞台になっている平和島で働いてて自己投影してしまった。
いやでも映像で表現するの無理だ。
面白くならんて。
貫多の江戸っ子口調?は小説ならいいが、
映画だと不自然、そんな喋り方の彼奴いねーよ。
あ、この「彼奴」って単語を成海璃子が新作映画のコメントだったか粋った使いかたしてて、こいつモテないだろうなあ、なんかひねくれた感じもしてって思った。
もしかしたら西村賢太を読んだばかりで使いたかったのかな。
あと文体の面白さがメインだもん、ストーリーじゃなくて。
映画だったら極力セリフを排除した、アート映画みたいな楽しみ方?
「2001年宇宙の旅」みたいな。
「ブラウン・バニー」みたいな。
「リミッツ・オブ・コントロール」みたいな。
山下監督はこれ以降、ハズレ映画も撮るようになってしまったのが残念。
「もらとりあむタマ子」と「超能力研究部の3人」はかなり面白いが、
昔みたなオフビートに戻って欲しいなあ。
来年公開のいましろたかし原作の「ハード・コア」期待します。
とどのつまり「無銭横丁」はいつも通りのネタ使い回し。
秋恵もの、日雇い人足時代、芥川賞受賞前ほかです。
寅さんかってぐらい毎回同じなのに面白いね。
バレーボウイズ - 卒業
ピーターパン症候群の方に